
作:宮森さつき
演出:木崎友紀子
出演: 端田新菜 多田淳之介
多田淳之介が演出ではなく、出演側。
しかも発端は端田さんが二人芝居をやりたい、ということだったらしい。意外。
『一月三日、木村家の人々』という大傑作の後だが、これまた胸をしめつけるような傑作でした。
ロボットを通して「人間性」を問う、パターンとしては珍しいものではないけど、時代設定や人物背景やロボットの細かい設定が素晴らしく、作品をとても奥深いものにしていた。
例えば「人間になりたいよ!」と「俺」が嘘をつく脚本。
「学習」してやさしい嘘をついたことがわかる流れがカンペキすぎて、それ以上の説明が要らない。
いい脚本っていうのはこういうことだ。
宮森さん、ほんと素晴らしい。
俳優、多田淳之介を久々に見たが、めちゃくちゃ良かった。
何度もいろんなシーンを思い出している。
あんなに切ない「ワーイ!楽しいな!」というセリフがあるだろうか。