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12.6. あなたが私にくれたもの~中野heavy sick ZERO バカフェDJパーティ雑感

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このイベントは中野のバーBacafeのスタッフと常連が集まって、クラブスペースheavy sick ZEROを借りて行われた、いわゆる知り合いとその友達しか居ない内輪のDJイベントである。

イベント自体は持ち回りDJ10人くらいに、お客さんが50人以上入り、現場も想像を超える盛り上がりを見せた。
ひとつのお店から始まった呑み友達づきあいが、世代や好みを超えて「めちゃくちゃ楽しいこと」に結実した究極の形であり、もはや感動的ですらあった。あれほど楽しいことはそうそう無いだろう。

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以下は、素人DJのどうでもいい言い訳である。

本当にどうでもいいと思うが、多分私を直接知ってる人はちょっとだけ面白いと思うので書くことにした。
話はジッタリンジンの「プレゼント」という曲に集中する。

この誰もが知っている20年くらい前のヒット曲。

私はこの曲を4年前くらいにきちんと聞き直す機会があり、その歯切れのよい2ビートと乾いたギターによる気持ちいいスカのリズムを、誰もが歌えるポップソングに昇華した、このバンドのストレートな魅力に改めて驚いたということがあった。その後もこの曲は聞き返すことが多く、そのことを広めたいと感じていた。

そしてこの日の私のDJのセット。
21時始まりで23時の出番(1人30分)という、みんなお酒が回ってきて人もたくさんいる、一番良いくらいの時間帯を頂いた。

1曲目を吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ「歳には勝てないぜ」に決めて、あとは踊れる楽しい曲を並べ、途中、どこかでMANU CHAO「Promiscuity」からジッタリンジン「プレゼント」に繋ごう、ということだけ決めていた。MANU CHAOから繋いだのは「プレゼント」を硬派な2ビートとして響かせるためである。

MANU CHAOとジッタリンジンを同じレベルで語ろうという話ではない。もちろん、あの場に居た全員が知ってる有名曲を1曲かけたいな、という気持ちはあった。

しかし「プレゼント」なんてヒット曲かけて、盛り上がらなかったら、恐ろしく痛い。ダダスベリもいいとこである。単にウケを狙って外したDJになる。
これは賭けであった。そして一応、逃げも用意していた。MANU CHAOの途中のリズムが変化する部分で盛り上がらなかったら「プレゼント」はやめよう。オーセンティック・スカやロックステディの方向に変えようと。

そして私は盛り上がっているフロアを確認し、勇気を持って「プレゼント」につなぐという決断を下した。

(大丈夫、面白がって書いてますよ)

DJをやって今まででこれほど楽しかったことはなかった。大満足である。フロアは「プレゼント」で盛り上がりの頂点を迎え、目論見は成功した、つもりでいたのである。

(大丈夫、「フロア」とか、面白がって書いてます)

ちなみにこの日のプレイリストは

吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ「齢には勝てないぜ」
Professor Longhair「You're Driving Me Crazy」
ピラニアンズ「娘さんたちの食事」
なかの綾「恋におちて」
MANU CHAO「Promiscuity」
ジッタリンジン「プレゼント」
gilles peterson's havana cultura band「Agita」
Seun Kuti「The Good Leaf」


比較的コアなものも含め、音楽的には芳醇で、自分が心から好きなもの、でも激しいクセのないもの、好みがバラバラなこのフロアの誰もが一聴して楽しめるだろうものを選んだ。この場にはそれがふさわしいと思った。そして、全体的に聞いた統一感はあるのに、実は国籍や時代やジャンルがバラバラであるっていう、こういう選曲が自分の好みなのだ。というより、そうしないと気が済まない。


DJを終えてフロアに戻ると、多くの拍手と声援、握手とは別に、「音楽好きのひとたち」が話しかけてきた。

「迎合したね」
「逃げたね」
「女ウケは良かったですね」
「途中までは良かったんだけど、ジッタリンジンは無いわ」
「見損ないました」



最初は理解が出来なかったのだが、これは普通に「あんなヒット曲なんてかけて、盛り上げたつもりでいい気になるな」という非難であることに気づいた。
そして、彼らは私がジッタリンジンをかけたこと以外、何も興味が無いようであった。

これに関しては思うところはいろいろある。

「音楽好き」を自認する人ほど、思ったよりスクウェアなんだな、ということ。このブログのタイトルを見てくれ。
(もっとも非難してきたのはあのギター雑誌の編集者だが、彼がスクウェアであることは、どう見たって明らかだ)

有名曲をかけて盛り上げようというなら他にいくらでもある。
あの場なら、ニルヴァーナやレッチリやガンズでもいい。ラモーンズでも「You realley got me」でもいい。

でもそれこそが迎合じゃないか。
「Smells like teen spirit」をかけるより、「プレゼント」をかけることの方が、どれだけ勇気が必要かということ。

私は、一見誰もが知っている過去の曲に新たな光を当てる、という極めてDJ的な、面白い、誰も気づかなかった、しかもみんな歌えて楽しい、高度な選曲をしたつもりでさえいた。

(大丈夫、面白がって書いてます)

そして、当日かけるかどうか前の曲で決めるほど、かけることが困難で、最も「攻め」た選曲であった。だからこそ一番かけたい曲であった。

結果、フロアは「女ウケ」し盛り上がったものの、「音楽好き」からは「迎合」としか受け取られないという、「何一つ意図が伝わってない」という結果に終わった。

「プレゼント」の楽曲の力が私が思ってるようなものではなかったのか、知名度がありすぎたのか。
そこの判断をミスッたのか、ミスってないのかもわからない。だって盛り上がったのだから。

だから、これは「音楽好きのひとたち」への、本当にどうでもいい言い訳なのである。
彼らはこのブログを読まないし、伝わらなかったのは私のせいだろう。仕方がない。

とにかく、このむちゃくちゃ楽しかった夜に、「誰でも知ってるJ-POPのヒット曲をかける、ということの難易度」と、「選曲を非難されるとけっこうショックであること」を知ったのでした。

ちょっと書いてて面白かったから長文書いたけど、根に持ってるわけじゃないよ。(強調)

最後まで読んでくれた人、ありがとう。
2011年12月08日 | 音楽

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